デジタルサイネージのデザインTips|時間の感覚

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見てもらうために、見やすくする。これはデザインの鉄則です。デジタルサイネージには印刷物やwebデザインとは違う見やすさが必要になります。
その一つが時間の感覚です。時間をコントロールすることに面白さがあり、難しさがあります。

今回は表示の時間感覚に関係した4つのトピックを考察します。

1)切り替わりのタイミング
2)順番について
3)動きは最小限に
4)キャッチコピーを表示する場合


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1)切り替わりのタイミング

デジタルサイネージで最もよく使われる表現が、静止画/写真をスライドショーのように表示する見せ方です。この場合に気をつける点は、視聴者が情報を消化できるように切り替わりのタイミングをコントロールすることです。

画像の切り替わりタイミングが早すぎて視聴者をいらだたせたり、全ての情報を消化することができないまま次の情報へ行ってしまうサイネージをよく目にします。

明確で簡潔なメッセージを心がけ、吸収することができるように適切な長さの表示時間を与えてください。しかし、あまりにも長い間1つのアナウンス画面を残しておくのもメッセージ性を損なう場合があります。

TVCMの効果測定のデータ解析から、メッセージが消える瞬間に脳は意味を反芻し、解釈を急ぐのではと言われています。

1つの情報が消えることをコントロールすることも重要な表現の一つと言えます。

カットインアウトで7秒、フェードインアウトに2秒づついれるとするならば10秒ごとに1画面/1情報にすることをお勧めします。

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2)順番について

デジタルサイネージ特有の考え方は、コンテンツ情報が列になっている点です。

常に順番に情報を出しています。そしてコントロールすることができます。
順番もデザインする上で考える必要があります。

一つの情報が表示されている時には常に次の情報が待っているので、基本的には早く次に行きたいのです。

短い時間で多くの情報を出したい場合、工夫が必要です。
情報を急いで連続して出すことが必ずしも正解とは言えません。

これはデジタルサイネージを設置する場所とも関係します

ヘアサロン店舗内やアパレルの売り場、喫煙スペースの近くなど比較的にゆっくりと人が移動する場所の場合には早い展開の切り替わりですと、急かされている印象を与えてしまうでしょう。あまり良くない印象を与えてしまう可能性があります。

その場合はスローペースで一画面の情報量を増やす方が良いでしょう

逆に、人通りの多い屋外などでは、情報量を絞って、同じような内容でも分散して細切れに表示したほうが効果は上がります。5秒ごとに断片的に、音も1つづつ変えて表示して効果が上がったケースもあります。

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3)動きは最小限に

一般的にデジタルサイネージには動的な表現が求められています。
テキストと画像はできる限り動的にする必要があります。

しかし、動きは控えめにしてください。動きすぎると、視聴者の見ようとする意思を邪魔して、メッセージ性を損なうことがあります。

テキストモーションを使用する場合は縦横無尽に動かすのではなく、画面上に表示スペースのボックスを設定して、その中でのみ動かすようにルールを作るのが有効的です。

モニターの周辺部のみを動かし、中心部に静的なテキストを置くだけでも、動いている印象は作れます。最も重要な部分は、静的であった方が良いでしょう。

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4)キャッチコピーを表示する場合

テキスト/コピー文は覚えられるように、簡素でリズミカルなものですか?
広告業界では歩行者はパッと見で1つの情報を認識するのに、
3つの要素までしか記憶できないと言われています。

言ってしまえば「新商品、コラボ、限定」ぐらいです。それに写真とロゴがあれば、それだけで情報量としては十分です。

キャチコピーの場合、画面ごとに個人に呼びかけるようなものが効果的です。たとえば
「あなたの問題点を解決します」
「今すぐはじめよう」
「今なら無料でお試しいただけます」などです。


デジタルサイネージのデザインについての時間の感覚については以上です。
ここで言いたいことは下記4点です。

1)切り替わりのタイミング
一画面、1つの情報を作り込むことにこだわりすぎない。
情報が消える瞬間を考慮する。

2)順番について
順番は重要です。しかし、設置環境を考慮する。
どの情報から視聴者が見るかを決めることはできない。

3)動きは最小限に
動画表現のインパクトを求めて動かしすぎない。

4)キャッチコピーを表示する場合
情報量を調節することを考える。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。