デジタルサイネージのデザインTips|テキスト表現

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デジタルサイネージのもっとも基本的な表現は文字によるメッセージ表示です。どのような媒体のサイネージでも文字情報は入れなくてはならないでしょう。

長い文章を読ませることはwebページよりも不向きですが、コピー文やメッセージ、値段などをシンプルに力強く表示するのには向いています。
今回は、どのような所に注意すればテキストが効果的になるかを3つのトピックで考察します。

1)読み易さを追求する
2)読める距離を確認する
3)ガイドラインの必要性


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1)読み易さを追求する

一番読みやすいのは黒地に白のテキストです。
一般のPCモニターと違いサイネージモニター(TVを使う場合でも)は発光が強いので、白地に黒だと読みづらくなります。モニターのカンデラが1000以上の場合はさらに白はキツく感じます。(特に夜間の場合は)

白地がデザイン指定されている場合でもバックは完全な白ではなく、紙のテクスチャーや薄いグレー、薄いブルーなどを使うのがベストでしょう。

書体は英語であればサンセリフ調フォント、日本語であれば、ゴシック体を使用する方が視認性が上がります。英語はすべて大文字にはせず頭文字だけ大文字したほうが親切です。

日本語の明朝体は高級感を出したい時など、イメージ的に使用しなければならない時のみ使用します。その場合でもタイトルのみを明朝体にする。太いマティスやリュウミンB以上なら問題ありません。タイトルに対しての説明テキストはシンゴDB以上、ヒラギノ角ゴであればW6以上を使うのが良いでしょう。

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2)読める距離を確認する

デジタルサイネージが他の媒体のデザインと違う点の一つが距離の感覚です。歩行者(視聴者)との距離感を把握してデザインする必要があります。

テキストは近くからでも、遠くからでも読めることを確認する。
海外のデザインガイドでは3メートルごとに1インチ(2.5cm)文字を大きくするとありますが、アルファベットよりも漢字のほうが視認性が低いのでもっと大きくする必要があります。見る人の距離を想定するのが難しい場合は5メートルぐらいの距離を基本として、最小の文字サイズ(最小の可読サイズ)を確認します。

その場所に対して視聴者(歩行者)の距離、目線(見上げるのか、俯向くのか)などは把握できるので、読める最小のフォントサイズを確認します。一番よくないのは、現場を確認せず、視聴者の目を考慮せずに、デザインを制作してしまうこと。文字サイズに関しては重要なポイントなので、読めなければ近付いて読んでくれるだろうという考えは捨てること。

クライアントから原稿を指示された場合、距離感を考慮して表示する画面数を決めます。もし一画面にすべての情報を入れるように指示されても「読めなければ無視されますよ、画面を分割して表示させましょう」と提案します。

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3)ガイドラインの必要性

デジタルサイネージを開始するにあたりデザインのガイドラインを作るのがいいでしょう。複数のデザイナーが関わっている場合、ほとんどのデザイナーにサイネージのデザインの経験がないと思われます。

日本人のデザイナーは文字組みが非常に巧みで、どんな情報量でも1ページにまとめる力があると言われています。しかし、デジタルサイネージは情報を分散して連続的に表示させる媒体です。

私もその感覚をつかむのに時間がかかりましたが、デザイナーの感覚的に「1枚のデザインにこの情報量では少ないのでは」と思ってしまいます。5秒間しか表示されないということが抜け落ちているためです。

時間と距離を考慮したデザインのガイドラインを制作し、「もっとも優先されるのは見やすさ」であることを共通認識するのが良いでしょう。


デジタルサイネージのテキスト表現については以上です。
この記事で言いたいことは下記3点です。

1)読み易さを追求する
サンセリフ、明朝体の使用に注意して。画面のコントラストにメリハリを付ける。

2)読める距離を確認する
テキストを読める最小サイズを確認する。

3)ガイドラインの必要性
情報量をコントロールするためにガイドラインを作る。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。